ここ2ヶ月ほど、中国のスタートアップの日本での事業展開について相談に乗っています。まだ、その詳細は書けませんが、その調査を行いつつ、いろいろな可能性を考えるのが面白くて、このブログやWedgeのコラムを書く時間の余裕がまったくありませんでした。

"Life, uh... finds a way"

映画『ジュラシックパーク』の中で、ジェフ・ゴールドブラム演じる、カオス理論を提唱する数学者イアン・マルカム博士の、確か、字幕では「生命は必ず道を見つける」というセリフです。

Henry Wu: You're implying that a group composed entirely of female animals will... breed?
Dr. Ian Malcolm: No. I'm, I'm simply saying that life, uh... finds a way.

ジュラシック・パークで恐竜を再現した方法は、恐竜のDNAを取り出し、欠損した部分をカエルのDNAで補うというものでした。科学者のウーは、繁殖を防ぐために、ホルモンを調整してメスしか生まれないようにしていると説明します。それを聞いたマルコム博士は、「生命は押さえつけられなどしない」と主張します。それが正しいことは、後で森の中で孵化したタマゴの殻が見つかったことで証明されます。

Life will find a way, we'll find a way technology lives.

これは、私の今年の名刺に記した言葉です。生命は自ら生きる道を見つけることができるかもしれませんが、新しい技術は、誰かが生きる(活かす)道を見つける必要があります。

そのスタートアップからの依頼は、新しい技術を使った製品のマーケティング、想定するアプリケーション市場の調査でした。しかし、その製品は、まさに技術そのもので、それを応用した最終製品や、さらにその最終製品を使ったサービス(事業)は、これから開発されるだろうという段階でした。その技術が生きる道を、まだ誰も見出していないのです。

私たちは、何らかのニーズを満たすための手段として製品やサービスを利用しています。しかし、そのニーズは、その時点で利用可能な製品やサービスによって、無意識のうちに狭められる形で適合させられています。その市場の製品やサービスを、新しい技術によって再定義して新たな手段を提供すれば、そこに潜在しているニーズ(顧客が諦めていること)を顕在化することができると信じています。

その「新たな手段」の、シーズ起点でのコンセプトデザインです。面白くないはずがありません。それが形になるかは、まだわかりませんが、しばらくしたら、ここでご紹介したいと思います。