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カテゴリ: Wedge Infinity AIはシンギュラリティの夢を見るか?

アップルはHomePodの発表で、クラウドの音声アシスタントのAPIの公開を表明しませんでした。 それは、アップルの総売上の7割を占めるiPhoneというプラットフォームと、そのエコシステムを破壊したくないというジレンマにも見えます。これは前回の『図で解るアップルのジレンマ』で書いたことです。

しかし、良質なユーザー体験(UX)を実現できない、APIを介した他社ウェブサービスとの連携を回避したというのが、意外に穿った見方なのかもしれません。 今回はアップルのクローズドな戦略に逆張りしてみました。

アップルが発表したばかりのHomePodや、アマゾンのEchoやグーグルのHomeというマイク付きのスピーカーが、米国で大きな話題になっています。音声データを分析する米国のベンチャー企業、ボイスラボ(VoiceLabs)の調査レポートは、スマートスピーカーと呼ばれるそれらの製品は、2015年に170万台、2016年に650万台が出荷され、今年は2450万台が販売されるだろうと予想しています。また、コムスコア(comScore)が3月に公開した調査資料によると、米国のインターネットに繋がった家庭の8%にスマートスピーカーがあり、その9割はアマゾンのEchoシリーズだそうです。

ラインやマイクロソフトも同様の製品の発売を計画しています。このように、各社がこぞってスマートスピーカーを発売するのはなぜでしょうか。

ポスト・スマホのAIプラットフォームの覇者は誰か? →(Wedge Infinity)
  1. ポスト・スマホのプラットフォームの前哨戦
  2. スマートスピーカーの現状
  3. 本命はパーソナル・アシスタント
  4. 勝者は誰か?

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人間はコンピュータを持たずに雲の中の音声アシスタントと会話し、その命令や質問に従って、音声アシスタントはインターネットに繋がった様々な機器(IoT)から情報を収集したり、それらに指示を与えたりする。すべてのものにコンピュータやAIが組み込まれて、コンピュータという形は見えなくなる。

ゲームをしたり写真を撮ったりといった用途や、ユーザーの質問に応えて地図などの画像や映像を表示するために、ディスプレイやカメラなどの周辺機器を備えたスマホという形のコンピュータが不要になることはないと思うかもしれません。しかし、それは「スマホありき」という固定概念です。InstagramやLINEなどのように「スマホありき」で誕生した新しいサービスだけでなく、Facebookなどのパソコン向けに開発された多くのサービスも、現在はスマホに最適化(モバイルファースト)されているのです。発想を変えて、「音声アシスタントとの自然な会話」という新しいコンピューティングを前提とした、これまでにないサービスの可能性に目を向けるべきでしょう。

コンピュータが消える日 →(Wedge Infinity)


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5月8日の産経ニュース(デジタル)は「日本の電機大手がAIに本腰 課題は人材不足 技術者獲得競争過熱」と報じました。「フェイスブックやグーグルに勝つつもりで臨む」といった勇ましい言葉も紹介されていますが、各社のIR資料などを見ても、AIで勝つためのこれといった戦略は示されていないようです。 まさにAIへAIへと草木もなびいていますが、遅ればせの「日本の電機大手」に残された金脈はどこにあるのでしょうか。 
  • データを認識し予測や分類を行うAI
  • ディープラーニングは三度目の正直 
  • 金脈は行動のディープラーニング
  • ディープラーニングが世界を飲み込む
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パナソニックは4月19日のプレス向けの研究開発戦略説明会で、「さらなるイノベーション推進に向けて、今後の成長エンジンとなる新事業モデルの仮説を自ら構築し、リソースを集めて挑戦する仕組みと体制を本社主導で整備する」との発表を行いました。そこで、4月1日に新設されたビジネスイノベーション本部は、次のようなミッションを持つとの説明がありました。
  • 「モノ売り」から脱却し、サービス中心の事業創出を推進
  • 既存に対する破壊的技術になり得る、IoT技術に基づく事業創出を推進
  • 加えて、人工知能(AI)技術などの破壊的技術で事業創出を推進・支援 
また、3月25日の日本経済新聞は「パナソニックは不採算の6事業を対象に一段のリストラに踏み切る」と報じました。デジタルカメラなど、3つの事業部を解体して人員を減らすことなどが計画されています。これまでにもプラズマテレビやプラズマパネルから撤退し、鉛蓄電池などの事業を売却するなどのリストラを断行してきましたが、今回が赤字事業の最終処理だとのことでした。

大規模なリストラによって経営の健全化は進んでいるようですが、まだ新たな収益源の育成に向けた戦略は見えません。5年以内に人工知能(AI)領域の技術者を1,000人規模にまで増強してサービス中心の新しい事業を創出するという「意思」が示され、ビジネスイノベーション本部という「箱」はつくられましたが、それは「戦略」にはなっていません。しかし、新たな本部の副本部長に就任した元SAPジャパンの馬場渉氏が説明会で話した「ユーザーエクスペリエンスとデザインシンキングをパナソニック全社に適用する」という言葉には注目させられました。  
 
AIとデザイン思考でパナソニックは蘇るか?(Wedge Infinity)


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世界の貧困問題に取り組むNGOのオックスファムは1月16日、格差問題に関するレポート『99%のための経済(An Economy for the 99%)』を発表した。それは「富める者と貧しい者の間の格差は、これまで考えられていたよりも大きく、世界で最も豊かな8人が世界の貧しい半分の36億人に匹敵する資産を所有している」そして「格差拡大は、何億もの人々を貧困の中に封じ込め、社会に亀裂をつくり、民主主義をも脅かしている」と報告している。ピケティは「富の継承(相続)が人々の社会的かつ政治的運命を決定する世界」へ逆戻りすることを警告したが、富の配分の不平等化の主な原因はテクノロジーになりつつある。
 
続きは「アマゾンGOの衝撃 テクノロジー主導経済の未来(Wedge Infinity)」で
 
「AIを加速させるトランプの移民政策」の続編として、そこでも引用したオックスファムのレポートを起点にして次の項目について考えてみました。
  • テクノロジー主導の経済が新たな不平等を生む 
  • テクノロジーによる雇用の破壊が進む
  • アマゾンのレジなし店舗の意味
  • 人工知能の経済の未来への対応 
最後の「人工知能の経済の未来への対応」についての提言は、少々物足りないものだと思いますが、今のところ問題解決のいとぐちは見えません。この先も引き続き考えていきたいと思います。

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年初にラスベガスで開催されたCES2017では、アマゾンのAI技術が自動車や冷蔵庫などの多くの製品やサービスに搭載されたと報じられた。機械学習によって精度や効率を高めた画像認識や音声認識などのソフトウェアは、インターネットサービスの画像検索や、音声によるスマートフォンの操作や、Eコマースの商品のおすすめなどにも応用されている。

アマゾンのAlexaとは何者か?(Wedge Infinity) 

Alexa Skills Kit や Alexa Voice Service を使い倒して、ボイスインタラクションという新しいプラットフォーム上の製品やサービスを考えましょう! Facebook も Uber も Instagram も Snapchat もスマートフォンというプラットフォームがあってこそのサービスです。そう考えれば、大きな可能性が広がっていると思えるはずです。ただし、Alexaに冷蔵庫を繋げるとかの陳腐なものはダメです。他のプラットフォームではできなかったこと、考えられなかったこと、ボイスインタラクションならではの何かです。

ソニーの方への提案(?)も書きました、こんな感じです。イヤピース自体はそのままで、ちょっと発想を変えるだけですごく面白いものになります  ^^;
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トランプ新大統領は、メキシコとの国境に壁を築き、徹底的な管理強化によって不法移民を排除するだけでなく、制度の改正によって、新たな合法的な移民や外国人の就労者も大幅に抑制しようとしている。移民や外国人労働者の代わりに賃金の高いアメリカ人労働者を雇い入れることになれば、製品の生産コストは上昇することになる。当然、経営者はコストダウンをはかるために自動化を加速するだろう。移民や外国人労働者を追い出すことができても、AIによる自動化の波を止める壁を築くことはできない。

「トランプに投票する」という非暴力のテロリズムを生んだ経済的格差は世界中に蔓延し、それはAIによって拡大し深刻化する。 

Wedge Infinity連載コラム(AIはシンギュラリティの夢を見るか?)

昨年末にホワイトハウスが公開した、AIによる自動化がアメリカの労働市場や経済に及ぼすであろう影響を分析・予想した『Artificial Intelligence, Automation, and the Economy』というレポートのExecutive Summary(長文)の抄訳も掲載しました。

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5月16日付けの米ワシントンポストは、米国の大手弁護士事務所で、破産関連の業務をアシストするロボット(AI)弁護士が採用されたと報じた。IBMのWatsonという技術を利用してROSSインテリジェンスが開発したROSSというAIは、(もちろん弁護士資格を持つ訳ではないが)経験の浅い弁護士が担当していた仕事を担当することになるという。

日本の弁護士の仕事がコンピュータに奪われることは(しばらくの間は)なさそうだ。しかし、AIを育てて使いこなすことができる弁護士と、そのようなAIの指示を受けて働く弁護士に二極化していくだろう。

Wedge Infinity連載コラム(AIはシンギュラリティの夢を見るか?)
「AI時代の弁護士の姿」

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AOSリーガルテック社が主催した「リーガルテック展 2016」での講演のために来日した、スタンフォード大学やシンギュラリティ大学で教鞭をとる未来学者ポール・サフォー氏に、AIやシンギュラリティについてインタビューする機会を得ることができた。サフォー氏とは、ちょうど2年前にサンフランシスコを訪れたときに、カメラマンの小平尚典氏の紹介で初めてお会いし、丸一日かけてシリコンバレー周辺を案内してもらって以来になる。

Wedge Infinity連載コラム(AIはシンギュラリティの夢を見るか?)

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